ガラスが生活において普及してきた歴史

ガラスについて呟き

ガラスが生活において普及してきた歴史

ガラスが建材としても、食器としても幅広く使われるようになったのは明治時代以降となります。歴史的には江戸時代からガラス細工が作られるようになり、庶民の間でも少しずつ浸透していたため、ガラスが生活必需品になるだけの下地はできていました。

食器の歴史についても、近代化とともに大きな変化を遂げることになりました。西洋料理を食べる文化が庶民の間でも広まるようになった影響で、ワイングラスの需要も高まるようになったのです。江戸時代までは、日本で外国産のワインを飲める人は極めて限られていましたが、食の多様化が進むにつれてワインは食卓に欠かせないものになりました。

ブドウの大産地である山梨県においては、伝統の葡萄酒を酒用の茶碗で飲む文化もありますが、最近ではガラス製のワイングラスを使うことが主流です。ワインの素晴らしい香りを楽しむだけでなく、美しい色も鑑賞するためにはガラス製の器が適していることが知られるようになりました。

日本の近代化とともに、西洋建築の技術も海外から伝えられました。特徴あるデザインの窓には、美しいガラスが欠かせないものでした。明治時代の歴史は鉄道網の発達とともに始まったため、各地の都市には優れたデザインの駅舎が設けられ、美しいガラス窓も人々から親しまれました。